マイスター・グロッペンについて

このホームページは、ドイツの優れた職人たちを日本に紹介し、彼らの商品を皆様のお手元に届ける通信販売を目的としています。このホームページを通じて、皆様がドイツという国と、そこに根付く職人の文化に興味を持っていただければ、とてもうれしく思います。

ごあいさつ

グーテンターク!(ドイツ語でこんにちはの意)

わたしがこのホームページを主催している落合敏恵と申します。
ドイツ人て厳しそうな顔をしていて難しそうな言葉を話すからとっつきにくいとか、ドイツって聞いてもビールとソーセージしか思い浮かばないとか、そんなイメージはないですか?
ところがどっこい!!ドイツってとっても奥が深いんです。
礼儀を重んじ、私達の生活に何が大事かよく考えて行動するところはとても日本人に似ていて親近感があるんですよ。
しかもドイツ人はとても節約家で無駄を嫌います。名古屋人に少し似ていますね?(笑)
自然を愛し、物、人を大事にするところは見習う所も多いはず。
職人もとても尊重されており国が認めるマイスター制度により彼らは安心して伝統技術を受け継ぎ、生計を立てることができます。
専門職を持つ彼らの手からはカスタムオーダーメイド(世界にただ1つしかない)による商品が次々と生み出されます。 マイスターとして納得の行く質を追求するあまり、例えば一本のナイフを作るのに3ヶ月かかることもあるのです。
1996-2006年まで私はドイツに住み、その間たくさんの職人に出会いました。 職人にあこがれていた私の目に映ったドイツの技をこのマイスタンサイトを通して、たくさんご紹介できたらと思います。

ギルドについて-DMGの歴史

DMG(ジャーマンナイフメーカーズギルドの略称)は,1986年3月16日にナイフメーカーのウォルフ ボルガー氏、ヨアヒム ファウスト氏、リチャー ド へーン氏、ディトマー クレスラー氏、ジギ リンケス氏、フリードリッヒ シュナイダー氏、ギュンター シュプレートケ氏、そしてエーゴン トロン ペーター氏によって設立されました。
エーゴン トロンペーター氏は、取りまとめ役として重要な任務を果たしていました。
ナイフメーカーのフランツ ベッカー氏、フランス&アルバート ファン デン ホイフェル氏、トーマス シュプレートケ氏は、その翌年DMGに加わりました。
1987年3月23日には、それまでの愛好家の集まりという位置付けを脱し、
正式な刃物組合の会として本部をシュトュットガルト市に置くことになりました。
初代の会長は、エーゴン トロンペーター氏でした。会長代理補佐は、フランツ ベッカー氏でした。
その後、DMGはナイフ作りの伝統を守る場と、手作りの良いナイフを購入できる場として、ナイフ好きの市民に親しまれ、信頼されるようになりました。
もちろんその信頼度は、品質から取引上の公平さに至るまで十分にありました。
そういった経歴を経てDMGは今日、80名程の組合員を持つほどに大きくなりました。
ギルド組合の中は、主に3つのグループに分けられています。

  • Ordentliche Mitglieder(現在活動中のナイフメーカー)
  • Foerdermitglieder(ナイフのコレクター、販売メーカー、または組合援助を目的とされる方)
  • Ehrenmitglieder(今までに多大なる業績を納め、DMGの名に貢献されたナイフメーカーの方)

では、このギルド組合の組合員になるためには、一体どうしたらよいか、と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
これがなかなか容易ではありません。
まず、現在活動中の組合員の中の3人の方から認証を得なけれなりません。
その後、自作オリジナル作品を5つ委員会に提出し、審査に合格しなければなりません。
審査は、お客様の要求レベルと同組合員のレベルに従い、品質だけでなく作り手の誠意などの点から厳しく審査されます。
全ての難題をクリアしたならば、この志願者はまず試験的に1年間のみ組合員として認められます。
その間、特に問題がなければ正式に組合員となることができるのです。
万一、お客様とのトラブルが起こった場合にも、組合が仲介に入ることになります。

経歴

1994年 セル2大学在学中ドイツへ思いを馳せ、ドイツのベルリッツスクールへ
1996年  文学部卒業後ドイツへ正式に単身渡独
1998年 ラインラントプファルツ州マインツ大学にてドイツ語コース終了。
DSH語学試験に合格
2000年 カイザースラウタン マイスター学校 木工技術科に入学
2003年 カイザースラウタン マイスター学校卒業
シュライナー(指物師)としてゲゼレ国家試験に合格
バイエルン州メッテン市にあるディック社入社、日本の刃物のすばらしさを知る
2006年 完全帰国
2008年 マイスターグロッペン設立